光がある所には影もできる。 [2018年11月19日(Mon)]
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もちろん、どんな宗教にもまがい物はあります。光がある所には影もできるのです。 「宗教なんて、今までに数多くの詐欺師たちが同じようなことを語って人々を惑わせてきたのではありませんか?」という若い読者の疑念(291)に対して、ガンディーは上のように答えます。 つまり、宗教を名乗って様々な悪をなす人々の存在自体は、彼もまずは事実として認めるのです。霊感商法や開運商法、狂信的で独善的な思想や洗脳、暴力を含む反社会的行動などが実際に宗教の名において行われていることを念頭に置いているのだと思われます。 しかし、それは決して宗教そのものの本質を表すものではないと彼は主張するのです。 「光がある所には影もできる」 このようにガンディーは再び比喩を用いて述べています。その意図するところは、恐らく以下のようなことでしょう。 光があれば影もできる。だからと言って、光と影とが本質において同一のものだということにはならない。「影があるのは光のせいだ」ということにもならない。光をなくせば影がなくなるわけではない。むしろ、光をもっと強くして、その光があらゆる場所に届くようにしなければ影はなくならないのだ。 さらに、ガンディーは・・・ |