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文明は不治の病ではない。 [2018年09月22日(Sat)]
(235)
 文明は不治の病ではありません。
 しかし、このことを忘れてはいけません。イギリス人たちは、今まさに文明によって苦しめられているのです。 



 ガンディーの文明批判の締めくくりきです。
 この章(第6章 文明)の初めの方で、彼はエドワード=カーペンターという人の「文明 その原因と治療法」という著作を紹介し、「現代文明は一種の病気である」という見解を支持していたのです。(189)
 しかし、文明という病は決して不治の病ではない。適切な対処をすれば必ず克服することができる。そのように彼は信じていたのです。
 だから、(234)では、「イギリス人たちはきっと現代文明を超克していくことができるだろう」という希望を表明していたのでした。
 つまり、現代文明についてのガンディーの意見はこういうことです。
 現代文明は一種の病気である。それは人間にとって不健全で、人々の生命を損なう状態である。しかし、この文明という病を癒し、人間性の回復を図ることは可能である。だから、人類は文明という病気の悪化を防ぎ、一日も早くこれを克服できるように努力すべきである。
 この話を聞いた若い読者は・・・
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