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彼らは道徳について饒舌に語るが・・・。 [2018年09月04日(Tue)]
(219)
 また、うわべだけは宗教的にふるまう人たちもいます。彼らは道徳についても饒舌に語りますが、それは口先だけのことです。



 ガンディーの文明批判の続きです。ここでは、現代文明の反宗教的性格を非常に強く彼は批判しています。(217)
 この本が書かれた20世紀初頭の頃は、まだ宗教や宗教的道徳もかなり社会的影響力を保っていたと思われます。「宗教的ではない」ということは現代日本では特に問題のない普通のことであり、逆に「宗教的である」ということの方が、「危ない人たちなのでは」とか「偽善者だ」とか、そういうふうに偏見を持たれてしまいがちかもしれません。しかし、この時代のイギリスやインドでは決してそうではなかったのです。
 そこで、本心ではもはや信仰など持たず、宗教なんてナンセンスだと思っていても、少なくとも表面上は宗教的な敬虔さを持っているように装ったりする人もたくさんいたでしょうね。
 ガンディーは、そういう人たちのことを痛烈に批判しているのです。
 さらに、続けて彼は・・・
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