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どうぞこの国から出て行ってください。 [2018年05月12日(Sat)]
(105)
<読者>
 あなたは要求のすべてとおっしゃいましたが、ぼくがイギリス人に要求したいのはそのうちの一つだけです。すなわち、「どうぞこの国から出て行ってください」ということです。



 「もしも私たちの要求がすべて実現したとすれば、もはやイギリス人を追い出す必要はないでしょう?」というガンディーの問いに対する若者の回答です。
 彼にとって、最も切実な願い、インド人民の中核的な要求は、「イギリス人はインドから出て行ってほしい」ということなのです。イギリス人に対する反感が敵意に変わってしまい、しかも憎悪の念が募り募っていつしかイギリス人の排斥こそが自分たちの主目的なのだと考えるようになってしまったのでしょうか。でも、彼は決して「イギリス人はインドから出て行け!」とは言わず、「どうぞ出て行ってください」と丁寧に依頼しています。だから、感情の抑制が失われているわけではありません。
 それにしても、これは妥協を許さない非常に強固な意志です。唯一の要求が「イギリス人がインドから出て行くこと」であるとすれば、それはどんな条件があっても譲れないことになるでしょう。ガンディーが言うような「インド人による自治が実現したインドで、外国人であるイギリス人とも共存する」というビジョンは完全に否定されることになるのです。
 若い読者はさらに続けて・・・

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