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民族は一日にして成らず。 [2018年04月05日(Thu)]
(71)
 民族というのは時の経過と共に形成されていくものです。しかし、民族は一日で出来上がるものではありません。その形成には数年を要することでしょう。



 「インド民族の目覚めは、ベンガル分割の後に起こった」とガンディーは言います(64)が、決してそれだけで民族が形成され、確立するとは考えていないのです。
 人々の意識が変わり、その新しい意識が社会の中に浸透するまでには、無論のこと何年もの歳月が必要でしょう。つまり、インド民族の形成にとって国民会議は種であり、ベンガル分割は芽生えのきっかけになったに過ぎないのです。これから民族という大木が育っていくためには、相当の年月を要するだろう。そのようにガンディーは見通しています。
 もしも短期間のうちに民族意識を高めようとすれば、イギリスへの人々の憎悪をあおり、敵対心を刺激し、さらに自己陶酔的な国粋主義に熱狂させ、それらを求心力にして独立運動を盛り上げていこうということになるでしょう。しかし、もちろんガンディーはそういう考えには大反対です。
 だから彼は、ゆっくりと時間をかけて、インド人民の間に健全なナショナリズムを浸透させていかなければならないと主張するのです。
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