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ナショナリズムに目覚めたインド [2018年01月17日(Wed)]
 つまり、インド国民会議はインド人のエリート層の人々とイギリス人が協調して作った組織でした。インド人の側からすれば、「既成の体制の枠内でインド人の待遇改善を漸進的に図っていきたい」という考えだったでしょうし、イギリス人の側からすれば「人道主義の立場から、あるいは人情としてインド人の要求も理解できる」という人から「インドの植民地経営を安定的に続けていくためには、このような手段でインド人を手なずけることも必要だ」という人までいろいろ混在していたことでしょう。

 しかし、これによってインドの大衆は目覚めてしまったのです。「自分たちはインド人だ」という民族意識に目覚めれば、どうしても、「それなのに、我々は他民族であるイギリス人に支配されている。不当な扱いを受けている。屈辱を味わわされている」という感情が高まり広がっていくことは避けられないことでした。

 そこで・・・

                     (つづく)
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