「下川わわわ大学」ブログ連載ゼミ、2018年のテーマは・・・(8) [2018年01月10日(Wed)]
ですから当然、トルストイの著作も「ヒンド・スワラージ」の参考文献の中に入っています。全部で20点の参考文献の中の実に6点(「神の国は汝らのうちにあり」「芸術とは何か」「現代の奴隷制度」「最初の段階」「我々はどのようにして脱出すればよいか」「あるヒンドゥー教徒への書簡」)、しかも冒頭に挙げられています。ガンディーがいかにトルストイ思想に共鳴していたかが分かります。
ただ、トルストイはキリスト教徒(ロシア正教会からは破門されています)ですが、ガンディーはあくまでもヒンドゥー教徒です。このような宗教の違いを超えて、彼らは普遍的な真理に到達したということでしょう。もちろん、2人の考えはまったく同じというわけではありません。しかし、互いに相通じるものがあることを認め合っていたのは確かでしょう。 というわけで、ソロー、トルストイ、そしてガンディーが一つの思想的流れの中に位置していることは分かっていただけたと思います。 次に、ガンディーの人物紹介に移りたいと思います。 ・・・ (つづく) |