西洋の優れた技術を使って・・・。 [2025年06月19日(Thu)]
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西洋の国々は、自分たちのやり方でやれば良いのです。もしも彼らが博愛精神の発露として彼らの持っている技術を海外でも使いたいと願うのであれば、例えばアメリカは次のように言うべきなのです。 「我々は橋を建設する方法を知っていますが、それを秘密にしておこうとは思いません。だから、その方法をあなたがたに無料で教えてあげましょう」 ・・・ これも、世界全体の問題に関するガンディーの論説です。1934年に書かれた文章です。 「西洋は西洋のやり方でやれば良い。しかし、インドなど他の国々に押し付けないでほしい」と彼は言います。 確かに、この時点では欧米の科学技術はアジアやアフリカよりもずっと進んでいたかもしれません。しかし、その優位性によって金儲けをしようとしてはいけないと彼は考えるのです。それは、アジアやアフリカの立場から見れば結局は搾取され支配されることになるからです。 「もしも自分たちの技術を使って世界に貢献したいというような動機ならば、それは必ずしも否定するわけではないが、それならば自分の利益を求めてはいけない。つまり、知識や技術は無償で提供しなさい」というのが彼の意見なのです。 そして・・・ |