（１４２６）
　品性を欠き、簡素な生活を忘れてしまっているような活動者は、この運動の趣旨に反するだけでなく自分自身をも傷付けることになります。このような人々のことを書きながら、私はそのいくつかの実例を心に思い浮かべています。
　けれども、このようなはっきりした不行跡の例は幸いなことに決して多くはありません。
　・・・


　
　内部からの危機についてのガンディーの話の続きです。
　品性に欠ける活動者、村人たちの普通の暮らしとはかけ離れた生活をしている活動者、そして村人たちの仕事をするのに必要な知識に乏しい活動者は、「運動や組織を内部から朽ちさせるもの」であると彼は言っていました。（１４２５）
　そのような活動者の例を、実際にガンディーは知っていたようです。しかし、そのような著しい堕落の例は決して多くはなかったそうです。
　ところが、安心はまだできません。ほかにも、「内部からの危機」と言うべき問題があったようなのです。それは・・・