自分の食べる量の2倍の食料を生産せよ。 [2025年01月14日(Tue)]
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自らの怠け心のために働かないということも、働こうと思っても仕事がない状態も、我々の村からはどちらもなくなるでしょう。もしそれを根絶することができなければ、常に飢餓に準じた状態にある村を救う手立てはほかに何もありません。それは、永遠の問題として残されることになるでしょう。 ある量の穀物を食べる人は、その2倍を生産しなければなりません。この法則が一般に受け入れられない限り、どれだけ人口を減らしても飢餓の問題は決して解決しないでしょう。一方、もしこの法則が受け入れられ遵守されるようになれば、我が国の村はさらに数百万の人口が増えたとしても十分にやっていけるでしょう。 ・・・ 村の活動についてのガンディーの話の続きです。 村を豊かにするためには、村人たちの労働による生産を増やさなければならないとガンディーは考えます。自分たちの生活に必要なものと交換するための金銭を稼ぐのではなく、それらを直接生産するのです。そうでなければ、結局村は都市から搾取されることになるからです。(150) ですから、「働きたくても仕事がない」というのは都市における雇用創出を目指しているのではなくて、あくまでも農村における仕事(手工業)が念頭に置かれているのです。(969) ところで、自分が食べる量の2倍の食料を生産しなさいと言っているのは一体どうしてでしょう。恐らく、健康上の理由で働けない人がいるということを彼が考慮に入れているのと、現実問題としてある程度の分業も前提とされているのではないかと思います。 そして・・・ |