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1日16時間働きなさい。 [2025年01月13日(Mon)]
(1334)
 村の活動者は、毎日糸紡ぎをするだけでなく、手斧や鋤や靴木型など多種多様な道具を手に持って自らのパンを得るための労働に励むでしょう。睡眠と休息のための8時間を除き、すべての時間は何らかの仕事をするために使われます。彼にとって、無駄にして良い時間はないのです。
 彼は、怠惰な生活を自分自身に許さないだけでなく他人にも許しません。彼の日々の生活は、喜びを持って絶え間なく働くということを隣人たちに教える生きた教訓、模範となるでしょう。
 ・・・



 村の活動についてのガンディーのガンディーの話の続きです。
 「糸車を生活の中心に据えなさい」と彼は言っていました。(1333)しかし、糸紡ぎだけでなく、自らの生活に必要なものを生み出す労働に絶えず励むようにとここでは説かれています。
 「パンを得るための労働」というのは、決してお金を稼ぐ仕事という意味ではありません。自らの生活に必要なものは、自らの労働によって生み出さなければならないのです。これを、彼は「パンの労働」と呼んでいます。(331)
 それにしても、「睡眠と休息の8時間以外は働きなさい」というガンディーの要求に従うならば、1日に16時間も働くことになってしまいますね。これは、現代から見るとまったく人権無視の過重な労働のようにも思われます。
 しかし、彼が想定しているのはあくまでも人間的で自然に即した労働なのだと思います。効率を追求し、人間性を無視し、自然に反したことを強いられるような労働では決してなく、常に感謝と喜びを感じながら行うことのできる、そして労働の中に娯楽や慰めや憩いも含まれているような、健康的でゆとりのある労働なのだと思います。
 そして・・・

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