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警察や軍隊に代わる平和隊。 [2024年12月07日(Sat)]
第26章  村の防衛
平和隊

(1297)
 少し前のことですが、私は平和隊の創設を提案しました。その隊員は、自らの身の危険を冒してでも地域における暴力、特に対立するグループ間の暴力に対処します。それはつまり、警察あるいは軍隊の代わりとなる組織を作ろうという考えなのです。
 ・・・
 
               

 ここから、新しい章に入ります。この章のテーマは、「村の防衛」です。
 もちろんガンディーは非暴力主義者なのですが、「こちらがいつもニコニコしていれば、誰も襲い掛かって来たりはしない」というような夢想家ではありません。現実に存在する暴力の脅威もきちんと直視するのです。
 だからと言って、警察や軍隊を必要悪としてそのまま認めるというわけではありません。そうではなくて、警察や軍隊に代わる民間の、自治的な、そして非暴力主義の治安維持組織を構想しているのです。
 ここで主に想定されているのは、コミュナリズム(communalism)の問題だと思われます。(「対立するグループ間の」と訳した所は、原文では"communal"と書かれています)
 「コミュナリズム」という用語は、インドにおいてはヒンドゥー教徒とイスラム教徒との対立に関連して用いられることが多いようです。(57)
 言うまでもなく、それが決して簡単ではないことはガンディーも十分に認識しています。
 なので・・・
     
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