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自分の体が何を求めているかを知っている人は少ない。 [2024年12月02日(Mon)]
(1292)
 さて、次に、どれくらいの間隔で、どれくらいの量を食べるべきかについて考えましょう。
 食事は、味覚を満足されるためのものではなく、義務的な事柄として、つまり、身体を維持するための薬として考えられるべきです。
 先に述べたように、食事の楽しみは本当に空腹な時にそれが満たされることによって得られるのです。だから、次のように言えます。食べ物のおいしさは、空腹であるかどうかに掛かっている。決してそれ以外ではないと。
 我々は人工的な生活様式に慣れて、間違った習慣を身に着けてしまっています。だから、自分の体が何を求めているかを知っている人は非常に少ないのです。
 ・・・


   
 食べ物についてのガンディーの話の続きです。
 「空腹の時に食べる者ほど美味なものはない」と言っていたことなど(1291)から考えて、「食べたいだけ、欲望のままに食べなさい」と彼が言ったりすることは決してないだろうと予想されます。
 その予想通り、「食べることは、体を維持するための義務である」と彼は断言しています。
 もちろん、食べることを楽しんではいけないというわけではありません。本当に体が必要な物を食べれば、一番おいしく感じるはずなのです。しかし、人工的な(つまり、自然に反した)生活様式と間違った生活習慣のために、「自分の体が何を求めているか」が分からなくなっている人が多いと彼は慨嘆するのです。
 これは、現代においてはますますそうだと言えるでしょうね。
 そして、さらに彼は続けて・・・
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