菜食主義者はミルクを飲んでも良いのか? [2024年10月30日(Wed)]
第25章 食べ物
(1259) 人が生きていくためには空気や水が必要だというのは確かにその通りですが、肉体を養い育んでくれるのは食べ物です。つまり、食こそは命であると言っても良いのです。 食べ物は、以下の3つに分類されます。植物食、肉食、そして雑食です。 肉類には、鶏や魚も含みます。 ミルクは動物性の食品であり、厳密な意味では菜食主義の食事に加えることはできません。それはかなりの程度、肉類と同じような効能を持っています。医学用語では、ミルクは動物性食品に分類されます。 けれども、ミルクが動物性食品と見なされるのは出家者の場合くらいでしょう。 ・・・ ここから、新しい章に入ります。この章のテーマは「食べ物」です。 ガンディーは、食べ物を「植物食」「肉食」「雑食」の3つに分けています。この問題に関しては、栄養学的な観点だけでなく、宗教的な観点が議論の中に入って来るのは避けられないでしょう。(「ヒンド=スワラージ」) さて、肉類というものを「動物の肉」と考えるなら、いわゆる四つ足の獣だけでなく、鶏や魚も当然含まれるでしょう。(ここでは"fowl"と書かれているので、ニワトリだけでなくアヒル・キジ・七面鳥などが念頭にあると思われます。しかし、文脈から考えるとすべての鳥類と解釈するのが妥当だと思われます) さて、それではミルクはどうでしょう? 動物性か植物性かと言えば、明らかに動物性の食品です。しかし、動物の命を奪うわけではないので、動物の肉を食べるのと同列に扱うべきではないとも考えられます。 インドでは、出家者は厳密に考えてミルクも飲んではいけないということになっていたようですが、世俗の人々にとっては許容範囲だったようですね。 そして・・・ |