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「空」を利用した健康法。 [2024年10月01日(Tue)]
空(アーカーシャ)

(1230)
 「空」とは、地球を取り巻いている何もない空間、及びその周りの大気のことだと思っている人もいるかもしれません。
 天空、すなわちエーテルには大気が存在しています。人は、例えば空き瓶であれば、ポンプを使って中の空気を抜くことによって真空を作り出すことができます。しかし、天を真空にすることが一体誰にできるでしょうか?
 天に存在し、決して失われることがないもの、それが「空」です。
 我々は、この「空」を健康の維持と回復のために利用する必要があるのです。

                 (「Key to Health」1960年) 
  


 自然界を構成する五大元素(地・水・火・風・空)のうち、土、水(1214)に続いて、今度は「空」を使った治療について述べられるようです。
 今までガンディーは「空」のことを”ether”(エーテル)と書き記していました(1203)が、ここではそのようなヨーロッパ的な用語ではなく「アーカーシャ」というインドの言葉を使って表現しています。
 アーカーシャ(Akasa)とは、大空・空間・間隙・虚空といった意味のサンスクリット語だそうです。古来インド哲学では万物が存在する空間、あるいは世界を構成する要素、実体として重要な概念と考えられていたようです。
 「何もない」空間が「世界を構成する要素」の一つであるというのはとても面白いですね。
 しかもガンディーは、「それを健康の維持や回復のために利用する必要がある」と言うのです。
 
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