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機械化は善にも悪にもなる。 [2024年04月18日(Thu)]
(1062)
 成し遂げようとする仕事に対して人手が足りないのであれば、機械化も結構なことでしょう。
 しかし、人手がたくさんあるのに、それを必要とする仕事の方が足りない時は、機械化などしてはいけません。現在のインドは、まさにそういう状態なのです。

                 (「ハリジャン」1934年11月16日) 
 


 機械化についてのガンディーの見解です。
 機械については、かなり否定的な考えを彼は提示しています。(117)
 ここでは、「機械化が必ずしも絶対的に悪いのではなく、その社会の状況によってその是非が違ってくる」と述べられています。すなわち、「土地が広く、資源が豊富にあり、そして需要も大きいのであれば、機械化が好ましい結果をもたらすかもしれない。しかしインドは非常に人口が多い。そして、物資が足りないわけではない。だから、効率性よりも多くの人々が仕事を分かち合い、みんなが生活していけることの方が大切なのだ」という見解を示しているのです。
 これは、現代においてはあまり多くの賛同者を得られない主張だと思います。しかし、よく考えてみてください。機械化によって確かに生産性は向上しました。社会全体の物質的豊かさは飛躍的に増大しました。けれども、その豊かさによる恩恵は適切に分配されているでしょうか? 人々は幸福になっていると言えるのでしょうか? むしろ、社会の中の矛盾や格差は昔よりも深刻さを増しているのではないでしょうか?

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