生産と分配の分散化。 [2023年12月28日(Thu)]
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(949)
さらに、カディの精神は、生活必需品の生産と分配をインド中の村々に分散させることを意味しています。ですから、この目標が追求されていけば、それぞれの村の生活必需品のすべてを村内で生産できるようになり、さらにそれを越えた一定割合のみが都市の要求を満たすために送られることになるでしょう。 ・・・ カディの象徴的な意味についての話(948)の続きです。 さらに、カディは「生産と分配の分散化」も意味しているそうです。同様の趣旨のことは、(538)でも述べられていましたね。 つまり、大規模化・企業化・機械化に彼は反対し、村の中での自給的な小規模生産でなければならないと言っているそうです。と言うことは当然、地域間の分業も進めるべきではなく、農村の生産物を都市に供給するのもあくまでも村内の必要量を越えた剰余分を一定の割合においてだけ認めるということになるのでしょう。 そうすれば、農村が都市に対して経済的に依存あるいは従属状態に陥ることもないのです。 そして、さらに・・・ |




