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尿の染み込んだ土。 [2023年10月15日(Sun)]
(875)
 荷馬車約50台分の堆肥を作るのであれば、去勢牛2頭が年間に出す糞の4分の1の量で十分です。それに、農場から出るあらゆる種類のゴミを荷馬車100〜120台分、そして家畜小屋から採取可能な尿の染み込んだ土の半分を混ぜるのです。
 尿の染み込んだ土の残りの半分もまた、良い肥料になります。それは、畑に直接加えることができます。
 さらに、もっと利用できるのなら、すべての家畜の糞やその尿の染み込んだ土を使って荷馬車約150台分の堆肥を作ることも可能です。
 インドールの賃金相場(1日8時間で男性なら7アンナ、女性なら5アンナ)では、荷馬車1台分の完熟堆肥を作る費用は数アンナです。
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 インドール方式の堆肥についてのガンディーの話(874)の続きです。
 堆肥の量は、荷馬車何台分かで示されています。当時は、それが分かりやすかったのでしょうね。
 また、去勢牛は犂を引かせて畑を耕すために使われました。インドの犂は、2頭の去勢牛が横に並んで引く形になっているのです。だから、「2頭の去勢牛(a pair of bullock)」と書かれているのですね。
 尿は、もちろん栄養満点の肥料です。肥料として役立つ成分としては、尿素、リン酸、カリウムなどが含まれているそうです。ただし、直接作物に尿をかけると枯れてしまうようです。だから、「尿の染み込んだ土」を肥料に使うのは非常に理にかなっていると言えるでしょう。
 アンナというのは、当時使われていたインドの貨幣単位です。1ルピーの16分の1に当たっていたそうです。
 そして・・・
 
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