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大地に根を張って生きる。 [2023年06月09日(Fri)]
(748)
 基礎教育とは、インドにおいて最適なもの、インドにおいてずっと続いていくものと、子どもたちを結び付けます。それは、村の子どもであろうが都市の子どもであろうが同じです。
 それは、心と体の両方を育むものです。そして、子どもがしっかりと大地に根を張って決してそこから離れないようにします。しかも、未来に対する輝かしい展望を持ちながらです。
 さらに、そのような未来の実現に向けて、子どもは学校教育を受ける最初の段階から、男の子でも女の子でも、何かしらの自分の役割を担い始めます。

                 (「Constructive Programme」1961年)
                                       


 教育についてのガンディーの話の続きです。
 「初等教育(primary education)などというのは、茶番である(747)」と彼は言っていました。しかし、決して教育そのものを否定しているわけではありません。ここでは、子どもに対する望ましい教育のことを「基礎教育(basic education)」とガンディーは呼んでいます。
 それは、心と体の両方を育むものだそうです。このことは、(630)などでも述べられていました。
 さらに、子どもは単に教えられたり訓練を受けたりするだけの受動的な存在ではなくて、未来を創造する国民運動の中で自分の役割を担っていく主体であるとも言うのです。それは、彼の唱える「新しい教育」が手工芸を通じた教育であり、生徒たちは何らかの生産的な労働に携わりながら学ぶからです。(691)
 これで、第13章「ナイ・タリム(新しい教育)」はおしまいです。
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