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どうして、タクリの円盤は真鍮で出来ているのだろう? [2023年05月28日(Sun)]
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 タクリの例では、さらにこんなことも言えます。
 教師になろうとする者は、もちろん糸紡ぎの作業工程を習得しなければなりません。しかし、それだけでは不十分です。彼は、糸紡ぎの精神に目を向ける必要があります。
 そのような人であれば、タクリをいろいろな点からじっくりと眺めて、きっとこのように自問することでしょう。「どうしてタクリの円盤は真鍮で、そして紡錘は鋼で出来ているのだろう?」
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  教育についてのガンディーの話の続きです。彼は、手工芸を通じた教育を強く主張しています。
 タクリというのはインドの紡錘で、独楽のように回る円盤が付いているようです。(728)
 その円盤は真鍮で出来ていて、紡錘は鋼(はがね)で出来ているそうです。真鍮とは、銅と亜鉛の合金で、黄銅とも呼ばれます。5円玉も、真鍮で出来ています。英語では"brass"です。金管楽器の材料です。
 鋼とは、炭素を含ませた鉄のことです。英語では、"steel"です。
 このように、単に作業をするのではなく、道具の素材などにも関心を持つ探究心が求められるのです。
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