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間違った教育は暴力である。 [2023年03月12日(Sun)]
(661)
 ですから、まだその時機が来ていないのにアルファベットを教えようとするのは、文字を書くという芸術に対して暴力的に振る舞っているということなのです。その上、子どもの発達を妨げていることにもなります。

             (「ハリジャン」1937年6月5日)
 
          

 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の結論部分です。
 要するに、「文字の読み書きは初等教育の第一歩とすべきではなく、その前に様々な準備段階の教育が必要だ」ということです。「話し言葉と体験を通した教育」→「文字の読み方」→「簡単な図形や絵を描く練習」→「文字の書き方」というふうに、段階を踏んで教えなければならないというのが彼の教育論なのです。(658)
 そして、そのような発達段階を無視した強引な教育法を「暴力的」と表現していることも注目されますね。暴力というものを彼が精神的なものとして考えているからだと思います。
 
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