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間違った教育によって、知性の発達が妨げられた。 [2023年03月08日(Wed)]
(659)
 私は、自分自身が子どもの頃にアルファベットを教えられた時の経験を思い出すことができます。それがいかに教育に反したものであったか、今の私には分かります。
 しかし、当時は私の知性の発達が間違った教育によって妨げられているということに気付いてくれる人は誰もいませんでした。
 ・・・
 


 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。
 「子どもたちにアルファベットの読み書きをいきなり教えるのではなく、その前に予備的な教育を行うべきだ(657)」と彼は言います。その主張は、自分自身の体験に基づくものだったのです。
 ガンディーは、イギリス支配下のインドで藩王国の宰相の家に生まれました。つまり、当時のインドでは特別な上流階級の子どもだったのです。だから、彼は幼少の頃にイギリス式の英才教育を受けたのです。後には、イギリスへの留学もして弁護士の資格も取っています。当然、始めはアルファベットの読み書きから教えられたのだと思います。
 そのような、自分自身がかつて受けた教育をガンディーは否定的に振り返っているのです。そして、自らの経験を踏まえて、「これからのインドの民衆に対してどのような教育が必要なのか」という問題について考察しているのです。
 さらに、彼は続けて・・・
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