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文字学習の前の準備教育。 [2023年03月06日(Mon)]
(657)
 子どもたちにアルファベットの読み方をいきなり教えるのではなく、その前の6か月間はこのような予備的な教育を行うべきです。そうでなければ、彼らはまだ文字の学習をする準備ができていないからです。
 ・・・
 
 

 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。
 「アルファベットの読み方を教える前に、予備的な教育を6か月間は行うべきだ」と彼は言っています。では、その予備的な教育とは果たしてどういうものなのかと言いますと、糸紡ぎなどの手作業を通じた話し言葉による様々な知識の伝授なのです。(656)
 このように、子どもの発達段階についてかなり理論的な考えをガンディーは持っていました。それは、「具体的なもの」から「抽象的なもの」へということでしょう。これは、非常に重要な指摘だと思います。
 現代日本の教育に関しても、これはかなり当てはまるのではないかと思います。「今の子どもたちは読解力が低下している」ということはよく言われます。けれども、ただ「本を読みなさい」と子どもに勧めても、あまり効果はないでしょう。本離れは読解力低下の原因というよりは結果だからです。
 そして、さらに続けてガンディーは・・・
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