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単に作業をさせるのではなくて・・・。 [2023年03月04日(Sat)]
(655)
 子どもたちには、糸紡ぎの各過程がどういう理由でそうなされるのかを伝えます。そして、タクリ(紡錘)や糸車の仕組みについても説明します。また、木綿の歴史や木綿と文明の関わりについてもきちんと理解できるようにするのです。
 その上で、綿花が栽培されている村の畑にも連れて行って実際にそれを見せてやるのです。
 ・・・


 
 「ナイ・タリム(新しい教育)」についてのガンディーの話の続きです。
 「一体どうやってタクリ(紡錘)、あるいは糸車で知性の発達を促すことができるのか?」という疑問(654)に対して、彼はこのように答えます。
 つまり、単に何も考えずに機械を操作して糸を紡ぐという作業を黙々とさせるのではなく、その作業の体験を通じて歴史・文化・自然科学などを教えるということです。文字による学習と違って、話し言葉による学習であれば、このような作業をしながらでも可能ですね。
 タクリ(takli)というのは、インドの紡錘(日本語では「つむ」、英語では「スピンドル」)です。糸紡ぎの時に糸を巻き付ける心棒です。糸車は、紡錘と大きなはずみ車をベルトで連結した機械です。これによって、紡錘を速く回転させるのです。ガンディーが非常に重要視していた「チャルカ」も、糸車の一種です。(114)
 そして・・・
  
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