• もっと見る
«1月定例学問会の報告(6)火山。 | Main | 第227回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(1)木曽義仲。»
模範的な自治の村。 [2023年01月30日(Mon)]
(622)
 もしもパンチャーヤットが以上に述べてきたことのすべてを成し遂げたとしたら、彼らは「真の独立とはどのようなものか」を明らかに示したことになるでしょう。
 そして、その模範的な村を視察するためにインド中から訪問者たちがやって来て、そこからきっと多くの気付きを得ることでしょう。
 
             (「ハリジャン」1948年4月1日)

 

 パンチャーヤットの義務に関するガンディーの意見の結論部分です。
 ガンディーにとって、真の意味でインドが独立を果たすということは、インドにある多数の村々がそれぞれに自治を実現するということなのです。決して、中央政府の指示や指導によってではありません。
 つまり、「上からの国づくり」ではなく、「下からの国づくり」を彼は目指していたのです。このことは、(586)でも述べられていました。
 そして、国の指導者ではなく、中央政府の役人でもなく、学者でもなく、先進的な村の実践こそがインド中にそれを広げていく力を持っていると考えているようです。

 これで、第12章(パンチャーヤットによる統治)はおしまいです。
 次は・・・
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント