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宗教の多様性。 [2023年01月29日(Sun)]
(621)
 ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、シーク教徒、パールシー教徒、そしてキリスト教徒は、みんな兄弟姉妹として暮らすべきです。
 ・・・

 

 パンチャーヤットの義務についてのガンディーの意見の続きです。
 ここで彼は、異なる宗教の共存を主張しています。
 (444)で彼は、スワデシの原則を宗教に当てはめれば、「私は先祖伝来の宗教を信仰しなければなりません」と言っていました。彼自身に関して言えば、それはヒンドゥー教でした。しかし、「私は」と言っていることから分かるように、人によっては別の宗教を信仰することを決して否定はしていないのです。
 イスラム教は、イスラム王朝による支配を受けた10世紀以降インドに広がっていったようです。ヒンドゥー教徒とイスラム教徒は長い間平和的に共存していたのですが、イギリスによる分断統治策もあって20世紀には激しく対立するようになってしまいました。この状況をガンディーは非常に憂慮し、双方に宥和を訴えたのですが、最終的には宗教の違いによってインドとパキスタンに分離独立することになってしまいました。
 シーク教は、(611)に出て来ました。パールシー教というのはインドにおけるゾロアスター教のことです。(969)
 さらに、植民地支配を受けていたイギリス人の宗教、キリスト教に対しても寛容な態度を示しています。
 そして・・・
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