• もっと見る
«しもかわ読書会8月例会の報告(5)成仏しますか? | Main | 今週末の予定»
スワデシは、野蛮への逆行? [2022年09月22日(Thu)]
(496)
 しかし、私にはまだ検討課題が残されています。それは、スワデシに対するもう1つの反対意見についてです。
 その反対者たちに言わせれば、「スワデシは利己主義である。文明社会が共有している道徳的な規準に照らすと到底認められないものだ」ということになるようです。
 彼らにとって、スワデシというのはまるで野蛮への逆行を意味するように思えるのでしょう。
 ・・・



 経済のスワデシに関するガンディーの意見の続きです。
 スワデシに対する第一の批判とは、「それは、現実に適合しない理想論だ(491)」というものでした。
 これに対して、第二の批判は、「スワデシは文明化の流れに逆行している」というような言説なのです。このように主張する人々は、「市場の拡大」「産業の巨大化」「国際分業の進展」といったものは人類社会の文明化の普遍的かつ必然的な流れであり、これに逆行することは不合理なだけでなく不道徳であるとさえ考えていたようです。
 つまり、グローバリゼーションは人権の尊重や民主政治と同じように人類の道徳的進歩を示すものであり、これに従おうとしないのはそのような道徳的価値を否定しているのだということでしょう。要するに、産業の発展と市場経済の拡大は人類にとって祝福すべきものであり、繁栄と調和と幸いに通じる唯一無二の絶対的な道であると疑いなく信じていたのだと思います。
 これに対して、ガンディーは・・・
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント