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インド人には組織化の能力が欠けているのか? [2022年08月19日(Fri)]
(462)
 「我々インド人には組織化の能力が欠けている」ということが最近ではまるで流行のように語られるようになっていますが、そんなことは断じてありません。
 もっとも、新しい伝統の中で育てられた人たちに関して言えば、それは残念ながらある程度は当てはまるかもしれません。
 ・・・
           


 「政治におけるスワデシ」についてのガンディーの話の続きです。
 クンブメーラと呼ばれる大巡礼を例に挙げて、彼はインドの伝統社会が非常に優れた組織化の能力を有していたことを示します。(461)
 つまり、インド社会は決してヨーロッパと比べて根本的に劣っているわけではなく、インドの伝統社会を否定してヨーロッパの近代的な社会制度を導入しなければならないということはないと言いたいのだと思います。
 ところで、「インド人には組織化の能力が欠けている」というような意見が流行しているとは一体どういうことでしょう。恐らく、「近代国家とか、企業とか、軍隊とか、そのような巨大で組織的な集団を作り、効果的に動かしていく能力においてヨーロッパ人は優れている。それに比べて、インド人は劣っている。だから、インド人はバラバラでまとまりがないのだ」というような言説がイギリス人によってなされ、そして多くのインド人もまたそれを受け入れて同調していたのではないかと思います。
 そのような、西洋文明を手本にしてインドを近代化しようとする「新しい伝統」の中で育った人は、確かに組織化の能力に乏しいと言えるかもしれないとガンディーは言うのです。
 そして・・・
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