• もっと見る
«しもかわ読書会6月例会の報告(9)誤訳論争。 | Main | 7月定例学問会の報告(5)歴史になるには時間がかかる。»
本質的・根本的な貧困問題の解決のために・・・。 [2022年07月22日(Fri)]
(432)
 私が信託について唱えている説は、決して間に合わせの弥縫(びほう)策ではありません。また、問題の本質から人々の目を逸らさせる欺瞞的な方法でも断じてありません。
 ・・・
 
         
 
 これも、「信託」についてのガンディーの意見です。
 「信託」というのは、経済的格差をなくし、平等な社会を実現するために彼が唱えている方法です。ただし、それは法律に基づく制度ではありません。「多くの富を持っている人は、それを社会の利益のために用いなければならない。しかも、それは強制ではなく、自主的にそうしなければならない(287)」というものです。
 それは、決して法制度が整えられるための暫定的・応急的な措置ではない。また、貧富の差を生み出す社会構造的な矛盾から人々の目を逸らすための欺瞞的な方法(原文では「カモフラージュ」と言っています)でもない。
 そのように彼は断言しています。
 なぜ、そのように言えるのか? それは・・・
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント