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すべての救貧施設を閉鎖せよ。 [2022年05月31日(Tue)]
(381)
 もし自分にそうする権限があるなら、私は無料で食事を提供している救貧施設をすべて閉鎖してしまいたいと思います。
 それは、怠惰、無為、偽善、そして犯罪さえも助長してしまいます。このような見当外れの慈善事業によっては、物質的にも精神的にも国民を豊かにすることはできません。
 ・・・
         


 「働かない人に無料で食べ物を提供すべきではない(380)」とガンディーは言っていましたが、その後にこう続けます。
 貧困問題というのは、いつの時代にもあったのですね。そして、貧しい人々に食べ物を提供するという活動も古今東西かなり普遍的にあったようです。日本でも、聖徳太子や光明皇后が悲田院という慈善救済施設を開いたと言われています。
 しかし、ガンディーはなんと、このような救貧事業を否定しているのです。しかも、既に開設されている施設さえも権限があるなら閉鎖させてしまいたいとさえ言うのです。
 もちろん、「貧しい人は放っておいても良い」とか、「苦しい境遇にいる人に対して慈悲の心を持つ必要はない」とか、そんなふうに彼が考えているわけではありません。そうではなくて・・・
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