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«1月定例学問会の報告(1)労働は忌避すべきものなのか? | Main | 今週の予定»
すべての人に生きる権利はある。 [2022年01月23日(Sun)]
(258)
 生きていくために必要なものを享受する権利は、平等に、すべての人にあります。鳥や獣にも生きる権利はあるのですから、それは当然です。
 ・・・


 
 これも、「村の自治の基本原則」についてのガンディーの意見です。「すべての人に生きる権利がある」という大原則が、ここでも繰り返されます。
 ただ、この文章が書かれたのはまだインドが独立を達成していない時期です。当然、国の憲法などで国民の生存権やそれを保障する国家の責務が明文化されていたわけではありません。世界人権宣言(1948年、第22条に、国の助けを受けて人間らしく生きていく権利があると規定)も、まだありません。だから、ここで彼が言っているのは国家が保障する法的な権利のことではなくて、それ以前に存在すると考えられる自然権のことです。
 恐らく、「明日のことを思い煩うな」という聖書の言葉を引用することによってその前に書かれている「空を飛ぶ鳥や野に咲く花でさえも、神は養ってくださる」という内容が示唆されていたように(254)、「神は他の動植物と同様に、あるいはそれ以上に、すべての人間を愛し、すべての人間に恵みを与えてくださっているはずだ」という確かな信頼を彼が抱き、それを基本的人権の根拠として確信していたということだと思います。ガンディーはキリスト教徒ではありませんが、神の愛に対する絶対的な信頼感についてはきっと深く共感していたのではないでしょうか。
 それから・・・
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