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いかなる政府からの支配も受けない完全な個人の自由。 [2021年12月21日(Tue)]
(225)
 ここにあるのは、個人の自由に基づく完全な民主政治です。
 各個人は、自分自身の自治政府を樹立します。しかし、その政府は決して彼を支配するわけではありません。
 個人の自治政府は、彼自身と同様に非暴力の法に従うのです。
 ・・・


 
 村の自治についてのガンディーの意見の続きです。国家権力からもほとんど自立した、非常に高度な村の自治を主張していた(223)ガンディーですが、ここではさらに進んで、「個人の自治」とさえ言っています。
 つまり、「各個人が、自分自身の自治政府を持つ」というのです。個人の政府ということは、統治者も自分一人、そして被統治者も自分一人ですね。つまり、支配する者も支配される者もいないということになります。確かに、究極の「自治」、完全無欠な民主政治と言えるでしょうね。
 しかし、個人の数と同じ数だけ自治政府が存在することになると、果たしてその間の相互関係は一体どのように調整されるのでしょうか?
 しかし、このことについてのガンディーの基本的な考えは、既に(12)において表明されていました。そしてまた、「すべての人は人間の権力によって与えられた規範や命令に従うのではなく、真理の法・神の法に従わなければならないのだ(10)」という見解も示されていましたね。
 そして・・・

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