すべての愛国者の前に突き付けられている課題。 [2021年11月12日(Fri)]
(186)
しかし、それにしても、インドの村がずっと停滞したままだとするならば、現在我々が目の当たりにしているような社会の衰退をこの国は実に何百年にもわたって見つめながら生きてきたということではありませんか。 ですから、この国を愛するすべての人々が立ち向かわなければならない課題は、いかにしてこの衰退を防ぐかです。あるいは、どうやってインドの村を都市と同じ程度に暮らしやすい場所として再建するかです。もっとも、この2つは実は同じことなのですが。 それはまったく、すべての愛国者の前に突き付けられている課題なのです。 ・・・ 「インドの村の状態は昔も今も変わっていない(185)」という話の続きです。 つまり、ガンディーの認識では、「古代のインドは偉大な国だった。美しくて豊かな国だった。しかし、その後は長い長い停滞・混迷・衰退の時期が続いている」ということのようです。 だから、「すべての愛国者に突き付けられている課題は、この衰退の流れを食い止め、インドの村を再建することだ」と彼は言うのです。 当時、インドの多くの愛国者たちは「イギリスからの政治的独立」を求めていたと思われます。しかし、ガンディーはもっと先の問題、そしてその問題の深い部分について考察していたのです。 そして・・・ |