• もっと見る
«しもかわ読書会10月例会の報告(4)最適の仕事を、本当に見つけなければいけないのだろうか? | Main | 第207回楽しく学ぶ歴史ゼミの報告(2)前九年合戦。»
単なる好き嫌いによって行動するのではなく、そうした好き嫌いの根源にまで行き着けるように。 [2021年11月05日(Fri)]
(179)
 彼らはまるで、「とにかく料理をすればいい」「とにかく口に入れればいい」「とにかく暮らしていればいい」と思っているようです。しかし、我々は決して彼らの真似をしないようにしましょう。
 そうではなくて、「どんな食べ物を食べるべきか」の手本を彼らに示せるようにしましょう。単なる好き嫌いに基づいて行動してはいけません。むしろ、そうした好き嫌いの根源にまで行き着けるようにしましょう。

             (「ハリジャン」1935年1月3日)



 インドの自治(スワラージ)を目指す知識人たちに、「村へ行って、村人たちと生活を共にせよ(177)」とガンディーは呼び掛けます。
 しかし、決して村の人々とまったく同じように暮らせとは言いません。当時の村の人々の暮らし方やその背後にある考え方には大きな問題があると思われたからです。
 その問題とは、主に衛生観念や食生活に関するものだったようです。(178)
 これについては、村の人々の変化を促せるような模範としての役割を果たせとガンディーは言っています。決して、指導するのではなく、説教をするのでもなく、自ら手本を示すことによって、望ましい変化を創り出せるようにせよと彼は述べ、そして自分自身もまさにそれを実践したのです。
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント