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お金なんて、どうでもいい。 [2021年10月06日(Wed)]
(151)
 我々は、そんなに大金をかき集めたいわけではありません。我々が仕事をするのは、いつもお金を当てにしてのことではないのです。
 主義のためには命さえも犠牲にする覚悟が固まっているのなら、お金なんてまったくどうでも良いものではありませんか。
 ・・・
         


 「現代文明は都市の文明であるが、我々は村の文明を目指したい(147)」という話の続きです。
 要するに、都市の文明は人々がお金や物質的豊かさを求めた結果であり、都市の文明から村の文明に移行するためにはお金を求めることをやめなければならないということでしょう。
 「お金を求めるな」ということは、決して「幸福を求めるな」ということではありません。真の幸福は物質的豊かさによってもたらされるのではなく、それゆえ購買力に左右されるものでもないからです。
 ただし、「お金を求めない」生き方を実践するためには「主義のためには命さえも犠牲にする覚悟」が必要だとガンディーは言っています。もしもお金が人間の幸福にとって無益で不要のものであるならば、お金を求めないことは簡単なように思えます。しかし、実際にはそうでもないようです。確かに、多くの人々が(お金によって幸福になっているようにも見えないのに)お金を求める暮らし方や考え方をなかなか変えられないところを見ると、ガンディーが言うようにそれを変えるためには何らかの覚悟のようなものが必要なのかもしれませんね。
 そして、さらに・・・
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