（５３）
　身分も階級もない社会とは、こんなイメージです。
　どんな集団の間にも、上下の関係は一切ありません。
　あるのはただ、横の関係だけです。
　どちらがどちらより高いとか低いとか、そのようなことはないのです。
　・・・



　目指すべき理想的な社会のあり方のガンディーのイメージを示す詩（４８）に続いて、もう１つ、別の詩が掲げられています。これは、ガンディーの夢の中に出て来たイメージのようです。
　ここでは特に、「身分も階級もない社会」のイメージについて述べられているようです。
　インドと言えばカースト制度（ヴァルナ・ジャーティ制）ですが、ガンディーは必ずしもインド人社会の中にいくつかの社会集団が存在することを否定はしていないようです。ただ、それはあくまでも対等な関係であって、決して上下・高低・尊卑の関係ではないと強調するのです。
　そして・・・