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村の活動者が肝に銘じておくべき大事なことは、彼が村にいるのは村人への奉仕のためだということです。
彼が自らの健康を保ち、その任務を果たすのに必要な食べ物やその他の生活必需品を受け取ることは活動者としての権利であり、義務でもあります。
彼が比較的高い生活水準を得たとしても、そのことで活動者が村人たちから妬まれるとは私には思えません。
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これは、「村人たちが高価で手に入れられないようなミルクや果物や野菜を村の活動者は口にしても良いのか?」という質問に対するガンディーの回答です。
活動者は、村のために奉仕するのが使命です。それにはもちろん、心身共に健康であることが必須の条件です。ですから、健康を保持するのに必要な食べ物を食べることは活動者の権利であると同時に義務でもあるとガンディーは述べます。
しかし、当時のインドでは多くの村人たちが非常に貧しい食生活を強いられていました。
(174)だから、村の活動者に対して「村人たちとまったく同じものを食べなさい」と要求するわけにはいかないのです。
それでも、活動者が村のために誠心誠意奉仕していることが明らかであれば、たとえ彼が一般の村人たちより多少豊かな食生活を享受していたとしても村人たちはそのことで彼を妬みはしないだろうとガンディーは言っています。
しかし、当然のことながら、活動者があまりにも贅沢な暮らしをしていれば、村人たちの理解は決して得ることができません。
つまり・・・