里山・棚田の稲刈りイベントレポ@ご参加いただいたみなさんありがとうございました!9月19日(日)、里山の稲刈りイベントが無事終了しました。
秋の気配漂う、晴天の日。
スタッフを含め、35名が稲刈りやサツマイモ掘りなど、一日中収穫に夢中になりました。
東京方面から来る方が
連休の影響もあってか、高速道路の渋滞で少し遅れたりもしましたが
ほぼ揃ったところで、挨拶と自己紹介を。
今回も、みなさん佐野市や足利市など地元周辺から、
そして埼玉や東京、神奈川・千葉・茨城・・・と各方面から足を運んでくださいました。
本当にありがとうございます。
そして、理事長からの挨拶で
「今は機械化して、ほとんどのものにおいて言えることだけど
機械で植えて、機械で刈って、機械で乾燥させて
稲に直接触れる時間がとても少なくなってきてしまっています。
昔は、手で植えて、草をとって、手で稲を刈って、ハゼかけまで手作業。
触れ合う時間がとても長かったんです。
今日は皆さんで手で刈ってもらいますが、長い時間触れ合うことで
感じてもらえることがきっとたくさんあると思います。」
現代は消費者から、モノを作る現場が完全に離れてしまっています。
そしてある面では、生産者からもどんどん農産物も遠ざかっているのです。
ゆっくり、丁寧に作業することによって
見える景色やにおい、自分の心の動き・・・
それを感じてもらえたら嬉しいです。
今回は盛りだくさんの内容。
すぐに畑に移動です。まずはワタ畑を見学。
例年より弾けるのが早いワタを少しだけ摘んでもらいました。
4歳の子供も、お父さんと一緒に収穫。
宝探しのようで、本当に楽しい。
そして直接肌に触れるふわふわの感覚が気分をほっこりさせてくれます。
少しの時間で手いっぱいに摘んだ子供たちは
自慢げに「ほらっ」と見せてきてくれました
今回、
久米繊維の久米信行さんも参加してくださり
世界のコットン生産状況の話を少ししていただきました。
「大型の農場では、機械で一気に収穫する前に
大量の枯葉剤を使って葉っぱを全部落としてから収穫します。
機械を使わないところは、小さい子供に収穫作業をさせているところも多く
児童労働が問題にもなっています。
だから、安い価格のモノがあるけれど
買うときには、その値段の理由を少し考えてほしい。
そして選択してほしい。」
こんなにニコニコしながら楽しそうに摘んでいる子供たち
参加者のみなさんを見て、そういった現状を想像すると胸が痛くなります。
国内で自給するのは、現在の構造では難しいかもしれないけれど
少しずつ、確実に、あるべき姿を取り戻してほしいと願い、私も活動しています。
(久米さんはイベントに参加すると毎回ツイッターで実況中継してくれます^^
毎回あとから振り返ってつぶやきを見るのが楽しみです)
まだまだワタ摘みをしたい!という様子でしたが
今回は後にたくさんやらなければならないことが待っているので
ガマンしてもらって、サツマイモ掘りへ!
「おいも!おいも!」と子供たちも大興奮でした^^
ツルを刈って、ビニールをはがしておいた畑から
サツマイモを手で一生懸命掘りだします。
今年の酷暑と水不足のせいで
葉っぱは枯れ気味、土はカラカラ・・・
土のなかに手を入れてみると熱い!
この中にサツマイモが生きているなんて・・・おどろき。
そしてサツマイモがたくさん土の中から出てきました。
畑の奥深くは多少潤いがあって、土から出てきたばかりの
サツマイモの色が美しいこと!紅あずまという定番の品種ですが
本当にきれいな紅色です。
これは自分で掘った人しか見られない、特別な色、ですね。
「おじいちゃんの分、おばあちゃんの分」と家族みんなの分を掘って
とても満足していただけたようです。良かった!
食べてみていただいたでしょうか〜?
畑で作業をしたら、あっという間にお昼。
どろんこになった手を井戸端で洗って
お待ちかねのお昼ご飯です!
夏野菜が終わりに近づき、秋野菜もまだできる前のこの時期
野菜の種類が少なくなりますが
なんとか工夫をして、料理を準備しました。
なんといってもメインは竈で蒸かした栗おこわ!
里山で拾ってきた栗を少し入れて、自家製のササゲ
里山とエコビレッジの周りの畑で収穫したもち米を半分ずつ混ぜた
もち米100%のお赤飯です。
それでは、いっただきま〜す!!
いや〜、お赤飯、本当においしかったです。手前味噌ですが。
お赤飯が贅沢で、出汁をぜいたくにとったお味噌汁と
それだけでも何杯でも食べられそうな・・・
子供もお赤飯を軽く2杯は食べてくれていました!
準備した甲斐がありますね〜
本当に食材もすべてこだわったものを出しています。
しかし、自分たちで作ったものを
自分たちの目で見て選んだものを料理しているだけ。
シンプルなことですが、これが一番大事で
いまは贅沢なことなのかもしれませんね。
午後のメインイベント、稲刈りに向けて
しっかり食べて、しっかり休んで!
と思ったら、子供たちは休憩時間もジッとはしません(笑)
工房の方へスタスタ歩いていって
「あれやりた〜い!」と。
お母さん「朝から、ここへ来たらあれやりたいって言ってて・・・」
そうです、綿繰りです。
子供一人が始めると、また一人、また一人と子供全員集合
大人たちが野菜を買ったり、出発の準備をしている間
子供たちは綿繰に勤しみました(笑)
また、今度は、ちゃんと時間作るから、遊びに来てね。
レポAに続く・・・