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SANE(性暴力被害者支援看護職)について[2012年11月05日(Mon)]
SANE(性暴力被害者支援看護職)の紹介
NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センターHPよりhttp://shienkyo.com/modules/TinyD7/

性暴力被害にあった人の医療ケアは、専門的知識と技術をもつトレーニングされた人たちがチームを組んであたるのがベストです。被害による心身の傷のケアにあたり、その後の影響というダメージをできるかぎり少なくし、医療現場での二次加害(無神経な言動によって被害者をさらに傷つける)を避け、本人の意思に応じて告訴など法的措置に備えて証拠採集し記録を残すことができるからです。

SANE(Sexual Assault Nurse Examiner:性暴力被害者支援看護職)は、1976年に米国テネシー州メンフィスで始まり、以降米国各地およびカナダに広まった専門職です。北米にはForensic Nurse(法看護)という専門分野があり、SANEはその法看護師の働きをします(ただし、すべての法看護師がSANEではない)。現在、SANEプログラムが6カ国約650箇所で実施され、養成されています。

日本にはいまだに法看護師やSANEの資格認定もなく、その職種すらほとんど知られていません。しかし、性暴力被害を受けた女性・子どもの医療ケアを考えるとき、このような専門職の存在が必要不可欠であることは言うまでもありません。

女性の安全と健康のための支援教育センターでは、日本でのSANE普及をめざし、カナダ・ブリティッシュコロンビア州で実施されているSANE教育プログラムを基に日本向けプログラムを開発しました。看護師・助産師・保健師が対象で、北米で行われているのと同様に1年間40時間の講座に参加していただきます。これは、現在日本で実施されているただ1つのSANE養成講座です。

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私は2007年に女性の安全と健康のための支援教育センターのSANE研修を修了しました。修了証はいまでも大切な宝物です。しかし、日本のSANEが活動する場はほとんどありません。アメリカやカナダのように性暴力被害者への医療的ケアに専門研修を受けた看護師が当たる必要があることが認識され、START(性暴力対応チーム)でも、ワンストップセンターでも日本にあうシステムで被害者への医療的ケアを確実に行うことが早急に求められます。

Posted by 山本潤 at 14:48 | SANE(性暴力被害者支援看護師) | この記事のURL | コメント(0)

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