2019年02月08日(Fri)
助成金や補助金の報告の仕方
先日、ある大手の助成財団にお伺いする機会があったのですが、そこで助成金の報告の仕方について聞いた話を述べたいと思います。
|
その助成財団では、助成金の実績報告をする場合には、その助成財団のフォームがあり、そのフォームに数字を入れ込んでいく、というやり方をとっているそうです。
勘定科目の指定もあり、その勘定科目に合わせて、WEB上に数字を入れていくそうです。 その助成財団は、NPOなどの非営利団体だけではなく、大学の教授などにも助成をしており、同じフォームで情報を収集する必要があり、そのような形をとっているそうです。 私はその話を聞いて、前から思っていたことではあるのですが、助成財団共通のフォームがあれば、申請する側にとってどんなにやりやすいだろう、と思いました。 助成団体ごとに指定された勘定科目が違ったり、フォームが違ったりしていると、申請先に申請するときに非常にやりにくいです。 また、助成団体が求めるフォームが会計基準と違いますので、助成先に対する報告書を作るために別に集計をしなければいけないケースもでてきます。 法人ごとに様々な会計基準があり、しかも非営利法人だけではなく、それ以外の団体からの申請も受けるという実情を考えると、仕方がないのかな、とも思いますが、特定のフォームに入れれば、すべての助成団体で通用するというものができないだろうか、と思っています。 アメリカでは、米国連邦政府に対する補助金の報告について、標準化されたデータ構造(タクソノミ)を義務化するGREAT法(The Grant Reporting Efficiency and Agreements Transparency Act )が衆議院を通過したという話です https://thehill.com/blogs/congress-blog/politics/408538-a-662-billion-challenge-transforming-us-grant-reporting?fbclid=IwAR3FhN6eLNOwtMX6o-vMV-g0Kd8RezO8AZlPQPyqmLphmEIuJMgJjo_xFEo アメリカでは、政府からの補助金については、どの省からどんな補助金をもらう場合でも、報告の仕方は同じになる、ということではないかと思います。 日本では、今年から休眠預金が動き出します。 「休眠預金方式の独自の報告の仕方」みたいなものができるのではなく、これをきっかけに、NPOが助成先に報告する効率的で標準的な方法ができればいいな、と思います。 |