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2019年01月22日(Tue)

「活動計算書」という名称について
Q:NPO法人会計基準では、「活動計算書」といいますが、これは「損益計算書」や「正味財産増減計算書」とは違うのですか?



A:損益計算書的なフローの計算書のことをNPO法では、「活動計算書」としています。




<解説>

NPO法人会計基準の策定時に、従来の収支計算書から、損益計算書的なフローの計算書に変更することが決まりました。

その際に、このフローの計算書をどう名づけるのか、という議論もありました。

企業会計では「損益計算書」としていますが、「損益計算書」という名称は、利益を獲得することを目的としていない非営利法人の決算書としては相応しくありません。

公益法人会計基準では、「正味財産増減計算書」としています。

正味財産の増減を計算するという意味では正しいのですが、企業会計が損益を計算することを目的として「損益計算書」としていることと比べると、非営利法人がフローの計算書を作成する目的を表している名称とはいえません。

非営利法人がフローの計算書を作成する意味は、その法人の活動を表現するためです。

NPO法人が、今期にどのような活動をしたのか、その活動をするためにどれくらいのコストがかかったのか、人件費にどれくらい使われそれ以外の、業務委託費、旅費、家賃などにどれくらい使われたのか、どのような事業に使われたのか、活動のためのコストを賄うための資金はどのような方法で調達したのか、活動の結果、どれくらいの資産、負債があるのか、そのようなことを表現することが目的です。

そのような目的を表すための名称としては、「活動計算書」という名称が妥当と判断しました。

また、。アメリカの非営利法人会計基準でも、フローの計算書のことを「Statement of Activities」と称しており、それも参考にしました。

NPO法人会計基準の策定時には、NPO法では、NPO法人が作成するフローの計算書は、「収支計算書」とされていましたが、2010年7月のNPO法人会計基準の策定を受けて、2012年4月のNPO法の改正で、NPO法人が作成するフローの計算書は、「活動計算書」となりました。
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