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2019年01月20日(Sun)

寄付金控除の領収書の電子データでの作成について
Q:寄付金控除の領収書を電子データで作成することができるようになったと聞きました。

具体的にどのような手続きになるのでしょうか?


A:法人が電子証明書を取得したうえで、国税庁のHPからソフトをダウンロードして作成します。

<解説>

寄付金控除の領収書の電子データでの作成は、平成30年(31年3月15日期限)の確定申告から利用できることになりました。

具体的にどのような手続きになるのか、私が理事長をしているNPO会計税務専門家ネットワーク(以下「@PRO」)でやってみましたので、その経験をお伝えします。

――――――――――――――――――――

寄付金控除の領収書の電子データ作成のための手続きは、大きく分けて以下の3つです。

@領収書を発行する法人が電子証明書を取得すること

A国税庁のHPからソフトをダウンロードして、電子署名をした「電子的控除証明書等」を作成すること

B国税庁のHPからソフトをダウンロードし、Aの電子的控除証明書等を読み込んで、「QRコード付控除証明書等」(添付したものです)を作成すること


「電子的控除証明書等」は、XMLのデータで、e-taxで確定申告をするときにこれを添付すると、紙の領収書は不要になるものです。

「QRコード付控除証明書等」は、PDFのデータですので、書面で確定申告をするか、あるいはe-taxで記載内容を入力したうえで証明書を保存するときに使うものです。

下記にわかりやすい図が出ています。

http://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/kakutei/koujyo.htm

以下、@からBについて、私の経験を交えてお伝えします。

@電子証明書の取得

まずは電子証明書を法人が取得する必要があります。

代表者の電子証明書ではダメで、法人で取得する必要があります(最初は私の個人の電子証明書でできないか、と試してみましたが当たり前ですがダメでした)。

電子証明書はいろいろな機関が発行しているようなのですが、@PROは法務局で取得することにしました。

以下に法務局での電子証明書の取得方法について詳細が出ています。

http://www.moj.go.jp/content/001252791.pdf

手数料がかかり、3カ月で2,500円、6カ月で4,300円、最大で27カ月で16,900円になり、更新はきかず、期間がすぎたら、再度取得する必要があるそうです。

@PROは6カ月で取得することにしました。

電子証明書は、本店のある法務局で入手できます(郵送も可能)。

なかなか法務局に行く腰があがらなかったのですが、震災のため@PROの札幌の総会が中止になった9月6日に、「この機会を逃すと無理だ!」と思い、法務局墨田出張所まで行き、「電子証明書発行確認票」を取得しました。

この「電子証明書発行確認票」と、法務局のHPから作成する「鍵ペアファイル」が電子証明書を作成するのに必要になります。

事務所に戻り、法務局のHPから、鍵ペアファイルと「電子証明書発行確認票」に記載のあるシリアル番号及び、鍵ペアファイルの作成時に設定した「鍵ペアファイルパスワード」を入力して、電子証明書を作成しました。

A電子的控除証明書等の作成

電子的控除証明書等は、以下からソフトをダウンロードして作成します。

https://www.e-tax.nta.go.jp/download/kojosoft-download.htm

寄付者のデータは、1件1件手入力していく方法とCSVファイルを入力して作成する方法と2つあるようです。

私はとりあえず自分のデータを1件手入力で入れていきました。

データを入力した後に、電子署名の付与が求められます。

@で作成し、パソコンに落としておいた電子証明書を選択して、電子署名をし、XML形式の電子的控除証明書等をパソコンのフォルダに落としておきます。



と、ここまでできたのですが、印刷しても、XML形式ですから、わけのわからないデータですし、QRコード付きの控除証明書をどこで作成するのか、どこをどう見てもわからない!!

おかしい!!(ヘルプデスクなどもない)

困り果てて、国税庁のe-taxの質問コーナーに質問したら、「QRコード付控除証明書を出力する場合、今後国税庁HPにて提供される作成システムにより出力可能となる予定となっております。」との回答。

なんと、電子的控除証明書等の作成だけできて、QRコード付き控除証明書を作成するソフトはまだできていないとのこと。

一言書いておいてよ、と言いたくなりましたが、しばらくしてから、改めて、「いつ頃できるのですか?」と質問したら、「平成30年9月18日以降利用可能となっております。」との回答。

1回目の回答が来たすぐ後じゃないか・・・

というわけで、今日、QRコード付控除証明書の作成に取りかかりました。

BQRコード付控除証明書の作成

これは驚くほど簡単でした。

下記からQRコード付証明書作成システムをダウンロードし、Aで作成した電子的控除証明書等を読み込めば、簡単に作成できました。


http://www.e-tax.nta.go.jp/cps/cps.htm


これで作成した電子的控除証明書等とQRコード付控除証明書をメールで寄付者に送れば、書面での郵送は不要ということになるかと思います。


これが画期的なシステムなのか、あまり使えないものなのか、現状判断できませんが、寄付金控除の領収書発行にはNPOのみなさんは苦労されていると思いますので、起爆剤になるといいのでは、と期待しています。

実際に利用された方などいらっしゃれば、コメントいただければうれしいです。


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