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2011年01月16日(Sun)

タイガーマスク現象と匿名性
タイガーマスク運動の記事をブログに書いたら、今までになかったくらいすごいアクセスがあったので、調子に乗って、もうひとつ、タイガーマスク運動に関する寄付を書きたいと思います


今日のテーマは「匿名性」の問題です


タイガーマスク運動の味噌は、匿名の寄付なのだが「伊達直人」という、実にウイットの聞いた名前を出すことで、匿名だが実感のある寄付になっているというところになるのではないかと思います


しかし、この匿名の寄付、税金の仕組みを知ると、「ちょっともったいないな」と思ってしまいます


このことを今日は書きたいと思います



匿名の寄付にする場合には、寄付をした人に領収書は発行されませんので、税制上の優遇措置はありません。


それに対して、実名を出して(具体的には名前と連絡先がわかるようにして)寄付をすれば、その寄付先が税制優遇を受けられる団体であれば、領収書が発行され、確定申告をすると、税金の一部が戻ります


そういうと、「税金が戻ってくるなんていうことは関係ない、そういうことよりも善意の気持ちが大切だ」とおっしゃる方が多いと思います


ほんと、その通りだと思います


しかし、ちょっと別の視点を考えてみたいと思います



今国会で成立が予定されている寄付の税額控除は、前回のブログでも書いたように、税制優遇の団体に寄付をすると、50%の控除を受けられるとすると、寄付をした人と国が半分半分負担することになる、ということです


もし、税制優遇が受けられる団体(税額控除を受けられる団体)に寄付をしながら、匿名の寄付にしてしまうと、この国(地方公共団体)が半分負担してくれるということを放棄するということになります



「それでいいんだ」という方もいるかもしれませんが、でも、この寄付を匿名ではなく実名にすることで、もうひとつ同じ金額の寄付を別の団体にもできる、と考えることもできるのです


5万円寄付をすると、2万5千円(正式には、2千円の足切りがあるため2万4千円ですが、説明簡略化のためのとりあえず2万5千円で考えます)が戻ってくるということは、その2万5千円でもう一つ、ほかの団体にも寄付できる、あるいは、その団体が税制優遇を受けられう団体なら、もう一回5万円寄付をできます


また、同じ団体に10万円寄付できるとも言えるかもしれません(5万円戻るので、実質負担は5万円になるので)


(実際には、控除できる金額に限度があるため、必ずしも50%の控除が受けられるとは限りません)


税制優遇を受ける分を「自分がその利益を享受する」と考えてしまうと、たしかに「善意の寄付なんだからそんなものは必要ない」と思うかもしれませんが、その税制優遇分で、もっともっと多くの善意を届けられると考えれば、やっぱり税制優遇は大切なのです


そのためには、匿名寄付よりも実名寄付にする必要があるのです


そして、受ける団体側も、税制優遇を受けられる団体になっておく必要があると思うのです。


そういう、優遇を受けられる団体をもっともっと増やしていかないといけないと思うのです。


税制優遇を受けられるためには、それなりに組織体制がしっかりとして、情報公開もしていかないと受けられませんから、税制優遇を受けるための過程は、受ける団体側の自立にもつながることもあるので



「実名の寄付」といっても、何も多くの人が知るようになることが実名の寄付ではなく、寄付を受けた団体側が名前と連絡先を把握しているということが税制上は、「実名の寄付」の意味です。


多くの人がこの税制優遇を使って、善意の寄付をもっと大きな動きにしていけたらいいなと思います


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コメント
匿名で寄付される人は自分の行いを騒がれるよりも同じ時代に困ってる人への お心遣いだと思います 回りも素直に良かったね!で喜べば良いと思います
この世に生まれてきて 少しでも 喜んで頂けたら。。の
気持ちに 感謝して 一緒に喜びたいと思います
私は タイガーマスクの内様は知りませんが 大変嬉しく
生きてて良かったな〜と 最高の年でした 有難う!
Posted by: 染井 喜佐子  at 2011年01月26日(Wed) 11:17

全国に広がる“タイガーマスク”現象―【私の論評】この現象は、財務官僚が財政民主主義的立場を堅持することから、やむなく発生したきたものという見方もできる?!

ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」

こんにちは。このタイガーマスク現象、確かに良いことであり、善意の人々が、善行を行うことに対して、私は何も反対するものではないし、非常に良いことだと思います。しかし、私はなぜか、これに対してしっくりこないところがあります。なぜなら、まるで風が吹くと桶屋が儲かる式の論法になってしまいますが、あの、「タイガーマスク現象」が、何と、財務官僚の財政民主主義立場を堅持することから、やむなく発生したきたものという見方もできるからです。詳細については是非私のブログを御覧になってください。ところで、素晴らしいお仕事をなさっていますね。頑張ってください!!
Posted by: yutakarlson  at 2011年01月16日(Sun) 11:31