私の事務所の経営方針として、「
NPOの会計税務及びその周辺業務に関するインテリジェンスバンクとしての機能を発揮する」ということを掲げています。
「インテリジェンスバンク」という言葉は、あまりなじみがないと思いますが、私が加入しているTKCの坂本会長が、今後の税理士事務所が果たすべき役割として、「インテリジェンスバンクとしての機能を発揮すること」と述べられていて、これが当事務所の目指す方向とすごくピッタリしていると感じたので、使わせていただいています。
私なりのインテリジェンスバンクのイメージとしては、私が専門にしているNPO(NPO法人、非営利型一般社団法人、一般財団法人、任意団体など)の会計や税務、それに関係する様々な情報を、情報感度を高くして、できる限り集めてきて、それを、NPOの人が利用できる形で体系化して発信していく、そういう役割を果たすことで、NPOの会計税務に関する情報のインフラの一部になるような役割を果たしたい、と思っています。
それで、今年やっていきたいな、と思っているのが、
海外への情報発信及び海外の情報収集です。
当事務所の活動は、当然、日本のNPOを対象にしているわけですが、NPOということを考えると、日本のNPOはまだ規模も小さく歴史も浅く、海外には、とんでもない規模のNPOがあったり、逆に小さなNPOもいっぱいあったり、歴史もあり、私たちの知らない制度やNPOの活動を推進するための仕組みもたくさんあると思います。
もっと海外のことを知りたい、海外の情報も収集したい、海外のことを日本の人にも伝えたい、と思っています。
同時に、
海外の人にも日本のNPOのことを伝えたい、NPO会計道を、日本のものだけにせずに、海外にも発信していきたい、そこに思わぬ相乗効果が生まれる可能性もあるのではないか、と思っています。
私自身、英語は、まったくできず、英語を話したり聞いたりして情報を伝えたり、収集したりすることはできませんが、最近は、翻訳ソフトなどの精度が上がっているのでそれらをうまく利用して、海外の情報を集めたり、ユーチューブなどを使って発信したりすることをしていきたい、と思っています。
海外の情報を集めたり、発信したりすることで、何ができるのか、ということに対する直接的な展望は、明確なものは今現在ありません。
私自身、25歳の時に、青年海外協力隊に参加して、2年間、アフリカで過ごし、その時は、世界に羽ばたいていきたい、という夢を持っていましたが、いろいろあって、日本に帰ってから、税理士という仕事を選び、NPOの会計税務ということに特化していく道を選びました。
しかし、心のどこかで、海外に対する思いが残っています。
年齢的に、今から海外留学したり、英語をがっつり勉強するなどは難しいですので(それは子供に託しました)、この20年、ずっと取り組んできたNPOの会計税務という分野と海外を掛け合わせることでなにかできないか、という思いで取り組んでいきたいと思っています。