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2021年06月05日(Sat)

一般社団法人と公益社団法人の増加数
先日、ある会議に出席して衝撃のデータを見ました。

一般社団法人の昨年の増加数は4,912法人で、合計では7万法人を超えています。

しかし、公益社団法人はなんと3法人の減少!!(公益財団は30法人増加)。

公益社団法人は、一般社団法人として設立した後でないとなれません。

5,000法人近い一般社団法人の新規設立があるのに、公益社団法人になる法人は、まったくない、という状態です。


最近は、NPO法人も増えていません、公益社団法人も全く増えません。増えているのは、一般社団法人ばかりです。

私は、2〜3年前に一般社団法人の公益認定の作業を担当しましたが、2年近く、50回近いやり取りのすえ、あまりに認定のための労力が多大であるため、公益認定を断念しました。

公益的なことを目指す法人でも、大部分が、所轄庁のあるNPO法人や、認定作業に膨大な手間がかかる公益社団法人よりも、所轄庁もなく、縛りもない一般社団法人を選んでいるのが現状です。

これが、2008年の公益法人改革の結果ということになると思います。


一般社団法人は、そもそも公益性を前提にした法人ではありません(共益的な活動でも構いませんし、どんな活動をしてもかまいません)ので、公益性を担保しようという考え方はありません。

しかし、公益的な活動を目指す法人の多くは、公益社団法人でも、NPO法人でもなく、一般社団法人を目指します。

果たしてこれでいいのだろうか?と思ってしまいます。




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