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2020年10月28日(Wed)

なぜNPOが必要なのか?A
「なぜNPOが必要なのか?」というテーマで書いています。

参考にしているのは、「米国の非営利セクター入門」(レスターMサラモン著 ダイヤモンド社)という本です。

今回は、「市場の失敗」です。
1.市場の失敗

 市場の失敗とは、社会に必要な財やサービスは、マーケット原理に任せておくと、充分に供給されないものがある、ということです。

 「米国の非営利セクター入門」では、以下のような具体例が示されています。

 市場は、靴、自動車、衣服、食料品といった個人的に消費されるものを扱う上では非常に優れている。このような品物いついては市場での消費者の選択が、価格や需要量についての情報となって生産者に送られる。

 これとは対照的に、きれいな空気、国防、あるいは安全な環境というような共同で消費されるものは、市場でうまく取り扱うことができない。



 この内容自体は、誰でも同意できるのではないかと思います。

 マーケット原理に任せておくと、社会に必要な財やサービスが充分に供給されないのは明らかです。

 上記のような例だけでなく、震災支援や国際協力、社会福祉など、マーケット原理では充分に供給されない財やサービスがたくさんあることは明らかです。

 でも、そういうことをやるのが政府ではないか、という意見があると思います。

 「米国の非営利セクター入門」でも、以下のように述べられています

 
 これを正すためには、何らかの形の非市場的な気候が必要となる。このような気候の一つが政府である。個人に課税することによって、政府はすべての人々に共同財の負担を強いることができる。


 しかし、このようなマーケット原理では充分に供給されない財、つまり、「市場の失敗」を正す方法として、政府だけに頼ることも問題があります。

 それが「政府の失敗」です。


 次回は「政府の失敗」についてみていくことにします。


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