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2020年01月05日(Sun)

事務所の方針B
正月から、当事務所が、どんな事務所を目指しているのか、どんな方針で事務所を運営したいと思っているのかを書いています。

今回から、当事務所の経営方針を述べていきます。

1. NPOの会計税務及びその周辺業務に関するインテリジェンスバンクとしての機能を発揮する。

2. 今あるお客様、今あるつながりを大切にする。



今日は、このうち、「NPOの会計税務及びその周辺業務に関するインテリジェンスバンクとしての機能を発揮する」というところについて書いていきます。



インテリジェンスバンクとは、聞きなれない言葉だと思いますが、TKCの坂本会長が、税理士事務所が果たすべき3つの役割の1つとして、「インテリジェンスバンクとしての機能を発揮すること」を述べられていました。

当事務所の果たすべき役割と考えていることとぴったりだったので、それを借用することにしました。

当事務所のメインターゲットは、NPO法人、非営利型一般社団法人・一般財団法人です。

これらの法人の会計と税務及びその周辺業務(NPO法や、一般社団財団法など)に関する情報、知識、ノウハウ、経験などのインテリジェンスを貯めに貯めて、それを体系化して、顧問先に提供し、また、専門家や一般の人たちにも発信していく、それを当事務所の果たすべき役割と考えています。


「情報」で重視しているのは、一次情報法を仕入れること、情報の最前線にいることです。

私は、NPO法人会計基準の策定に関わり、認定NPO法人の認定基準などにも関わってきました。遺贈寄付については、まだ遺贈寄付という言葉もないころから、関わってきています。

海外に直接出かけて、海外のNPOの会計や税務に関する情報にも直接入手してきています。

人から仕入れた情報も重要ですが、自分が当事者になって、そこで体感した情報が一番強いと思っています。

できる限り、情報の最前線にいて、その情報を仕入れて、発信していくことが重要だと思っています。


「知識」については、仕入れるだけでなく、発信していくことで知識を体系化することが重要だと思っています。

私もセミナーなど受ける機会も多いですが、どうしても聞きっぱなしになってしまいます。

このブログを書いている目的の一つは、知識を仕入れる機会を作ること(ブログの記事を書くにあたっては、様々な知識を集める)、そして、仕入れた知識を、自分だけのものにせずに、発信していくことで、多くの人の役に立つことです。

NPOの会計税務に関する情報は営利企業の会計や税務に比較して非常に限られていますので、このブログを通して、多くの人たちに情報を提供していきたいと思っています。


「ノウハウ」とは、言語化することができない、微妙な感覚だと思っています。

NPOの会計税務は歴史も浅く、事例も少ないため、明確な取り扱いがないものが多数あり、判断に迷います。

私も、この分野に長く関わっていますが、法人税の収益事業課税を中心にして、いまだに判断に迷うことが多数ありますが、一方で、長年経験したことで、どのような情報がどこにあるのか、迷ったときはどこに聞けばいいのか、どのようなことにリスクがあり、どのようなことにはリスクが少ないのか、など、わかってきたこともあります。

そのようなノウハウを持っていることが、スペシャリストの税理士事務所として長年取り組んできた当事務所の強みであると思っています。

「経験」は、主に顧問先で起きた様々な問題です。

当事務所のNPOの関与先は、福祉系はほとんどなく、どちらかといえば、寄付や助成金、事業収益などをはじめとした、新しい社会課題に取り組んでいる関与先が多くあります。

新しい課題にチャレンジしていると、今までになかった会計や税務上の難しい判断に出会うこともあります。

NPOの会計税務に関する新しい課題に取り組むことは、当事務所が一番目指すところです。

そこで経験したことを、事務所の力にして、一般化できることは一般化して、発信していきたいと思っています。



このような形で、インテリジェンスバンクとしての機能を発揮できる税理士事務所を目指しています。



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