
私も観ました! 「映画で触れる社会問題」から[2016年03月18日(Fri)]
こんにちは。高橋です。
私は映画が好きで、最近は映画館にも月に3.4回は行っているのですが、どうしても自分の興味があるジャンルが偏ってしまうので新しい分野にチャレンジすることを今年の目標に掲げていました。
そんなこともあり、VOLUNTEERS 2016年春号に紹介されていた
「ありあまるごちそう」と「フラガール」を観てみることにしました!
お話のあらすじはVOLUNTEERS 2016年春号でご紹介がありますし、話題の作品なのでご存知の方も多いと思いますので省きますが・・・
まずは「フラガール」から。

福島県いわき市は、当時は炭鉱の町だった とか
フラガールたちはその炭鉱で働く人々の家族や関係者から集められた とか
オープン前も、施設宣伝のために出張公演をしていた とか
知らない事がたくさんありました。
そういう設立当時のエピソードも興味深いのですが、
私はフラガールたちや先生、そして炭鉱の人々の仕事への関わり方に感じる事がたくさんありました。
みんな、自分のしていることに自信満々ではありません。
周囲の無理解や時代の移り変わりに翻弄されながら、ただ一生懸命生きているだけ。
本当は、もう炭鉱の仕事ではだめなんだ、新しい時代が来ているんだと判っていても変われない人々だっている。
50年前も今も大して変わりないですね。
私がいいな〜と思ったのは、フラガールの母親が言った、
「仕事と言うのは辛くて、苦しいことだと思っていたが、これからは笑顔でお客さんに楽しんでもらって働ける新しい時代がくる」
というせりふ。
まだまだ、仕事というのは辛くて苦しい事、というイメージは払拭しきれていません。
真面目と言われる日本人の気質と結びついて、仕事を楽しむということができずに苦しんでいる人もたくさんいると思います。
楽しく生きるということは、決して不真面目な態度ではないと私は思っています。
真面目に「笑って生きるにはどうすればいいか」を考える時が来ているのではないでしょうか。
オマケですが・・
松雪泰子さんの衣装もおしゃれで素敵でした。
60年代後半だから、サイケ調ということになるのかな?
洋服が好きな方にもおススメの映画です。
そして「ありあまるごちそう」・・・

現代の日本に暮らしていると、
遠い外国でヤギの赤ちゃんと母ヤギの乳を取り合わなければならない状況の人間の赤ちゃんがいることなど、想像するのも難しいです。
ルーマニアには自動車が通り抜ける道路の横を、現代でも馬車で作物を運ぶ人々がいます。
スペインのビニールハウスの空撮は、SF映画で描かれる他の惑星のようです。
この作品はオーストリアの監督のドキュメンタリー作品ですので、扱われているのはヨーロッパの農業問題です。
ただ、遠いヨーロッパや南米の話とはいえ、日本も無関係ではありません。
食べ物は、廉価品も高級品も世界各国からやってきます。
生産国の経済状況や輸送手段や取り扱う企業の規模など、さまざまな要因があり、私たちの生活の中に遠い国々の食べ物があります。
でも、その食べ物の背景や生産国の人々のことを考える機会はあまり多くはありません。
輸出大国といわれながらその生産物を口にすることもできない国民、
人間であれば水無しでは生きられないのに、危険な水しか口にできない人々は、
本当に彼らの努力が足りないから、今の生活は当然なんでしょうか?
全世界の経済状況では120億人が養えるのに、地球上の8億4200万人が栄養失調状態(作品中の解説より)だというのは何故なんでしょうか?
私も以前は「人は努力次第でなんとかなる」と思っていました。
今でも、たいがいのことはそのとおりだと思います。
でも、どうにもならないこともあります。
生まれる国や時代は選べません。
そして、生まれながらの不遇や教育の不足から、不幸な生き方をしなければならない人々が生まれ、彼らは不満や無知からテロや犯罪に加担してしまう。そしてその被害は全世界に及びます。
せめて、人間としての最低ラインの安全や健康や教育の機会を得てもらうこと、それはいやらしい言い方かもしれませんが、地球上の全員の利益に繋がることなのではないでしょうか。
でも、そのために私ができることは何なのでしょう・・・
少し前までは、外国のコトといえばアメリカとヨーロッパの事だったように思います
それがあっという間にアジア・南米から中東の問題まで身近になりました。
遠い国々の問題、それも食べ物というトピックが、現代という時代を明確にする考えさせられる作品でした。
(サポーター・高橋)
私は映画が好きで、最近は映画館にも月に3.4回は行っているのですが、どうしても自分の興味があるジャンルが偏ってしまうので新しい分野にチャレンジすることを今年の目標に掲げていました。
そんなこともあり、VOLUNTEERS 2016年春号に紹介されていた
「ありあまるごちそう」と「フラガール」を観てみることにしました!
お話のあらすじはVOLUNTEERS 2016年春号でご紹介がありますし、話題の作品なのでご存知の方も多いと思いますので省きますが・・・
まずは「フラガール」から。

福島県いわき市は、当時は炭鉱の町だった とか
フラガールたちはその炭鉱で働く人々の家族や関係者から集められた とか
オープン前も、施設宣伝のために出張公演をしていた とか
知らない事がたくさんありました。
そういう設立当時のエピソードも興味深いのですが、
私はフラガールたちや先生、そして炭鉱の人々の仕事への関わり方に感じる事がたくさんありました。
みんな、自分のしていることに自信満々ではありません。
周囲の無理解や時代の移り変わりに翻弄されながら、ただ一生懸命生きているだけ。
本当は、もう炭鉱の仕事ではだめなんだ、新しい時代が来ているんだと判っていても変われない人々だっている。
50年前も今も大して変わりないですね。
私がいいな〜と思ったのは、フラガールの母親が言った、
「仕事と言うのは辛くて、苦しいことだと思っていたが、これからは笑顔でお客さんに楽しんでもらって働ける新しい時代がくる」
というせりふ。
まだまだ、仕事というのは辛くて苦しい事、というイメージは払拭しきれていません。
真面目と言われる日本人の気質と結びついて、仕事を楽しむということができずに苦しんでいる人もたくさんいると思います。
楽しく生きるということは、決して不真面目な態度ではないと私は思っています。
真面目に「笑って生きるにはどうすればいいか」を考える時が来ているのではないでしょうか。
オマケですが・・
松雪泰子さんの衣装もおしゃれで素敵でした。
60年代後半だから、サイケ調ということになるのかな?
洋服が好きな方にもおススメの映画です。
そして「ありあまるごちそう」・・・

現代の日本に暮らしていると、
遠い外国でヤギの赤ちゃんと母ヤギの乳を取り合わなければならない状況の人間の赤ちゃんがいることなど、想像するのも難しいです。
ルーマニアには自動車が通り抜ける道路の横を、現代でも馬車で作物を運ぶ人々がいます。
スペインのビニールハウスの空撮は、SF映画で描かれる他の惑星のようです。
この作品はオーストリアの監督のドキュメンタリー作品ですので、扱われているのはヨーロッパの農業問題です。
ただ、遠いヨーロッパや南米の話とはいえ、日本も無関係ではありません。
食べ物は、廉価品も高級品も世界各国からやってきます。
生産国の経済状況や輸送手段や取り扱う企業の規模など、さまざまな要因があり、私たちの生活の中に遠い国々の食べ物があります。
でも、その食べ物の背景や生産国の人々のことを考える機会はあまり多くはありません。
輸出大国といわれながらその生産物を口にすることもできない国民、
人間であれば水無しでは生きられないのに、危険な水しか口にできない人々は、
本当に彼らの努力が足りないから、今の生活は当然なんでしょうか?
全世界の経済状況では120億人が養えるのに、地球上の8億4200万人が栄養失調状態(作品中の解説より)だというのは何故なんでしょうか?
私も以前は「人は努力次第でなんとかなる」と思っていました。
今でも、たいがいのことはそのとおりだと思います。
でも、どうにもならないこともあります。
生まれる国や時代は選べません。
そして、生まれながらの不遇や教育の不足から、不幸な生き方をしなければならない人々が生まれ、彼らは不満や無知からテロや犯罪に加担してしまう。そしてその被害は全世界に及びます。
せめて、人間としての最低ラインの安全や健康や教育の機会を得てもらうこと、それはいやらしい言い方かもしれませんが、地球上の全員の利益に繋がることなのではないでしょうか。
でも、そのために私ができることは何なのでしょう・・・
少し前までは、外国のコトといえばアメリカとヨーロッパの事だったように思います
それがあっという間にアジア・南米から中東の問題まで身近になりました。
遠い国々の問題、それも食べ物というトピックが、現代という時代を明確にする考えさせられる作品でした。
(サポーター・高橋)