「市民を巻き込む・人材マネジメント研修」第2回(12月)が開催されました![2011年12月29日(Thu)]
愛知県NPO等活動基盤整備支援事業(新しい公共支援事業基金事業)
『市民を巻き込む・人材マネジメント研修』
(特定非営利活動法人ボラみみより情報局との共同受託)
の第2回が、12月10日に名古屋会場、11日に岡崎会場、18日に岡崎会場で開催されました。3会場で約40名の参加がありました。
『市民を巻き込む・人材マネジメント研修』
(特定非営利活動法人ボラみみより情報局との共同受託)
の第2回が、12月10日に名古屋会場、11日に岡崎会場、18日に岡崎会場で開催されました。3会場で約40名の参加がありました。
第2回研修は、NPO法人ユースビジョンの芝原浩美さん(名古屋・岡崎会場)と、赤澤清孝さん(半田会場)を講師に迎え、「ボランティア受け入れ計画書の作成」、「オリエンテーションのポイント」等を学びました。
ボランティア受入計画書作成では、まず、第1回研修で「組織のかかえるニーズの洗い出し」を経て書き出した「ボランティアに担ってもらう仕事」の中から、仕事内容をひとつにしぼりました。そして「第一の選択チェックリスト」を使って、なぜボランティアを受け入れようと考えるのかかと意識化しました。
「たとえ予算や財源などのリソースが潤沢にあったとしても、ボランティアを求めるのか」
第一の選択とは、職員の仕事を基準にした、「補助・お手伝い」のボランティア活動ではなく、ボランティアだからこそ、職員より上手にできそう、組織と地域の橋渡し役になれそう、今まで手がつけられなかったことができそうといったボランティアの強みを活かすことを基準とした選択のことです。
そして、ひとつにしぼった仕事内容についてボランティア受け入れ計画書の作成を行いました。計画書には11項目【(1) 計画名、(2) 目的・目標、(3) 内容・対象、(4) 場所、(5) 人数、(6) 時間・頻度、(7) どのような人、(8) ボランティアが得るもの、(9) 必要な経費・物品、(10) 受入態勢、(11) 募集方法・時期】について考えました。
以下は、計画書作成にあたってのポイント(抜粋)です。
【(3) 内容・対象】
具体的な活動内容、対象者を記述する。
→活動内容は、職員(コアメンバー)との違いを明確に、第一の選択を具現化させる。
【(5) 募集人数】
「何人でもOK」ではなく、最大人数・最少人数を記述する。
→100人来ても大丈夫ではないはず。活動スペースに入れる人数、対応できる人数をきちんと考慮する。
【(7) どのような人を求めるのか】
「誰でもOK」ではなく、活動に必要な条件や特技、関心事、年齢等を明確にする。
→「誰でもOK」=「自分でなくても良い」と捉えられることもある。
【(8) ボランティアのメリット】
有形、無形有。ボランティアのニーズを思い浮かべる。
上記のポイントを参考に約1時間かけて計画書を作成し、その後、グループで共有しました。
共有では、グループのメンバーが一人ずつ作成した計画書を発表しました。そして、聞く側は付箋に「質問」「改善の提案」を書き込み、発表者はそれらを受け取って、計画書を再考する、という作業を2回繰り返し、計画書を練り上げていきました。
この作業を通しての参加者の感想です。
・受入計画書を記入してみると、漠然としていたイメージが具体化され、今後の活動イメージとつながった。他者の意見によって新発見となった。
・自分の頭でぐしゃぐしゃになっていたものが意見交換する中で整理されてよかった。
・ボランティアを確保することを優先しており、受け入れ態勢を作ることが後回しになっているが、コストがかかることを承知したうえで、体制作りが必要だと学べた。
・他のボランティア計画を聞いたことも、ためになった。
今回の研修での講義・個人ワーク・グループワークを通して、改めて考えたことや新しい発見等、団体内で共有していただけたら幸いです。
また、受入計画書の作成によって、受け入れ前の充分な準備、組織内での合意形成・共有が行われることで、ボランティア受け入れ後のトラブルやミスマッチも防ぐだけでなく、「ボランティアの力を組織の力に」していただけると思います。
次回、第3回の研修が最後となります。第3回が終わると、ボラみみの「ボランティア募集情報サイト みみライン」で実際にボランティア募集をします。
次回は、いよいよボランティア募集文を作成します。各団体さん、これまでと一味違った募集広告ができあがると思います。「市民を巻き込んで」団体の活動が発展することを願っています。
またご報告させていただきます。
ボランティア受入計画書作成では、まず、第1回研修で「組織のかかえるニーズの洗い出し」を経て書き出した「ボランティアに担ってもらう仕事」の中から、仕事内容をひとつにしぼりました。そして「第一の選択チェックリスト」を使って、なぜボランティアを受け入れようと考えるのかかと意識化しました。
「たとえ予算や財源などのリソースが潤沢にあったとしても、ボランティアを求めるのか」
第一の選択とは、職員の仕事を基準にした、「補助・お手伝い」のボランティア活動ではなく、ボランティアだからこそ、職員より上手にできそう、組織と地域の橋渡し役になれそう、今まで手がつけられなかったことができそうといったボランティアの強みを活かすことを基準とした選択のことです。
そして、ひとつにしぼった仕事内容についてボランティア受け入れ計画書の作成を行いました。計画書には11項目【(1) 計画名、(2) 目的・目標、(3) 内容・対象、(4) 場所、(5) 人数、(6) 時間・頻度、(7) どのような人、(8) ボランティアが得るもの、(9) 必要な経費・物品、(10) 受入態勢、(11) 募集方法・時期】について考えました。
以下は、計画書作成にあたってのポイント(抜粋)です。
【(3) 内容・対象】
具体的な活動内容、対象者を記述する。
→活動内容は、職員(コアメンバー)との違いを明確に、第一の選択を具現化させる。
【(5) 募集人数】
「何人でもOK」ではなく、最大人数・最少人数を記述する。
→100人来ても大丈夫ではないはず。活動スペースに入れる人数、対応できる人数をきちんと考慮する。
【(7) どのような人を求めるのか】
「誰でもOK」ではなく、活動に必要な条件や特技、関心事、年齢等を明確にする。
→「誰でもOK」=「自分でなくても良い」と捉えられることもある。
【(8) ボランティアのメリット】
有形、無形有。ボランティアのニーズを思い浮かべる。
上記のポイントを参考に約1時間かけて計画書を作成し、その後、グループで共有しました。
共有では、グループのメンバーが一人ずつ作成した計画書を発表しました。そして、聞く側は付箋に「質問」「改善の提案」を書き込み、発表者はそれらを受け取って、計画書を再考する、という作業を2回繰り返し、計画書を練り上げていきました。
この作業を通しての参加者の感想です。
・受入計画書を記入してみると、漠然としていたイメージが具体化され、今後の活動イメージとつながった。他者の意見によって新発見となった。
・自分の頭でぐしゃぐしゃになっていたものが意見交換する中で整理されてよかった。
・ボランティアを確保することを優先しており、受け入れ態勢を作ることが後回しになっているが、コストがかかることを承知したうえで、体制作りが必要だと学べた。
・他のボランティア計画を聞いたことも、ためになった。
今回の研修での講義・個人ワーク・グループワークを通して、改めて考えたことや新しい発見等、団体内で共有していただけたら幸いです。
また、受入計画書の作成によって、受け入れ前の充分な準備、組織内での合意形成・共有が行われることで、ボランティア受け入れ後のトラブルやミスマッチも防ぐだけでなく、「ボランティアの力を組織の力に」していただけると思います。
次回、第3回の研修が最後となります。第3回が終わると、ボラみみの「ボランティア募集情報サイト みみライン」で実際にボランティア募集をします。
次回は、いよいよボランティア募集文を作成します。各団体さん、これまでと一味違った募集広告ができあがると思います。「市民を巻き込んで」団体の活動が発展することを願っています。
またご報告させていただきます。
Posted by やない at 15:03 | 11_人材マネジメント研修 | この記事のURL | コメント(0)