CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2014年05月 | Main | 2014年07月»
ESDに必要な「批判的思考(クリティカルシンキング)」と「非難」の違い [2014年06月27日(Fri)]
「批判」と「非難」は全く違う。
「非難」は糾弾が目的だが、「批判」は相手の良いところを認め、悪いところを指摘して改善を求め、価値観や行動の変容を促す。
今日はうちの職場に「非難」のメールが舞い込んでいる。全て匿名。
ことの次第は、こういうことだ。
●●●
うちの職場は「子どものエコ活動」を投稿するホームページを運営している。日本全国の子どもたちの環境教育のデータベースのようなものだ。
1年くらい前「この投稿は法律に違反する活動を紹介している。投稿を削除せよ」というメールが届いた。調べてみると、確かに法に抵触する。しかし、その活動は既に終了していて責任者に連絡がとれない。一方的に事務局が削除したら、この活動による学びを完全に否定することになる。
いろいろと考えた末の結論はこうだ。
●●●
・投稿者が特定できないようにするが、投稿は残す。
・事務局から、その活動に対するコメントを付ける。
・コメントは「自分たちで調べながら、工夫して活動していること」を認めた上で「健康や環境に悪い影響があること」「法律で禁止されていること」を説明し、他の方法で目的を達成するよう助言するという内容だ。
●●●
同様の活動を考えて、ウェブ検索でこの投稿に行き着いた人が、このコメントを読んだならば、危険性、違法性を理解し活動を止めることだろう。
批判のメールをくれた人も、この対応を認めた。
これで収まったかに見えた。
●●●
ところが最近あるサイトに、この投稿を問題視する発言が書き込まれた。
その発言に触発されて、次々と書き込まれた発言は、子どもたちやリーダーに対する「非難」ばかり。相手をおびえ、困惑させるだろうが、学びと自己変容を促すにはほど遠いものだった。
●●●
義憤に駆られ、たたくだけたたけば、たたいた人は溜飲を下げるのだろうか。
相手が受け取りやすい言葉で語りかけ、自ら過ちを改めるように誘導する方がよほど建設的ではないか。
私たちは、もっともっと学ばなければならない。
ESD提言フォーラムに参加 [2014年06月22日(Sun)]
2014年は、国連が定めた「持続可能な開発のための教育の10年」の最終年。日本が提案して実現し、2014年11月には岡山県と愛知県でまとめの会合を開催します。
●●●
とは言えこの10年をふりかえると、地球や地域の「持続不可能性問題」はますます深刻化しています。「持続可能な開発のための教育(ESD)」に関わり続けて来た者として、まず、反省。
政府は相変わらずのタテワリのままで本気で取り組んでいない、学校教育の厚いカベがじゃまなどなど、阻害要因をあげるなら、いくらでも出てきますが、まずは、この10年間、何が変わったか(あるいは変わらなかったか)、自分のことも含めて、棚卸しの機会が必要です。
ESD-ws.jpg

6月21日(土)〜22日(日)に、国連の10年が終わった後、ESDをどう進めていくか、市民社会からの提言づくりを目的として、認定NPO法人持続可能な開発のための教育の10年推進会議が「ESD提言フォーラム」を開催しました。
●●●
ESDに取り組む全国各地からの報告に続き、そこからテーマを拾い出し、テーマ&チームで、テーマ毎の現状・課題を話し合い、提言の素材を出すという流れでした。
ESD-ws02.jpg

10年をふりかえるのでなく、現時点での到達点を確認し、そこから課題と解決策を導き出すやり方をとったのは、時間の制約など、いろいろと理由があったのだとは思います。
ただ、一度は自分でこの20〜10年をふりかえる作業が必要です。
これから「市民社会からの提言」をまとめあげて行くわけですが、私自身は、ESDの日常化が不十分だったこと、草の根のレベルでの活動が広がりにくかったことなどを最大の課題としてとらえて行きたいと思っています。
福島県いわき市にドングリの苗が里帰り [2014年06月15日(Sun)]
東日本大震災で被害を受けた、岩手・宮城・福島の3県の森や緑を再生する「プロジェクトD」は、3県で拾ったドングリを、日本全国の「里親」が育て、育った苗木を、もとあった県に戻します。福島県いわき市で森を育て・森に親しむ活動をしている、「いわきの森に親しむ会」からドングリが拾える場所を教えていただき、2011年11月19日、震災の爪痕の残る福島県いわき市を訪ねました。

拾ったどんぐりを育ててくれたのは横浜市の小学生。3年間、大切に育てたドングリが大きく育ちました。
nagatadaisho-04.jpg

6月9日、2トントラックを借りて横浜からいわき市の樹木医の方のお宅まで運びました。苗木はここで植樹できるように手入れをほどこされます。子どもたちは、大切に育てたドングリの苗とお別れするのが少しさびしそうでした。
nagatadaisho-05.jpg

2014年6月15日。心配していた雨もあがり、青空のいわき市久ノ浜海岸に横浜市から5人の小学生と2人の先生が来て、地元の方々と一緒に苗木を植えました。
時間が限られていたので、15日に植えたのは51本のうち5本だけ。あとは、福島県いわき建設事務所の方が植えてくださいます。
project-d20140615-02.jpg

地元の方々と一緒に苗木を植えた子どもたちは「また、ここに来たい」「大きく育ってほしい」と言っていました。
project-d20140615-03.jpg

今回植樹したのはウバメガシ。暖かい地方に多いドングリなので、もともといわき市に自生していたものではないかもしれませんが、海岸部に植えられることも多い木です。いわき建設事務所は、この木が防災緑地でうまく根付くかどうかの実験をするのだそうです。
うまく育ち、いっしょに植樹を続けさせていただきたいと思っています。